質問攻めはNG
こんにちは、麗美です。
初対面の人やあまり親しくない相手との会話で、 何を話していいかわからず、つい質問ばかりしてしまう…そういう方も少なくないと思います。
「会話が続かない場合は、相手に質問すればいい」
といった、ネット記事を目にしたこともあります。
でも意外と、質問には注意すべき点が多いんです。
例えば、初対面の人にあまりにプライベートなことを聞くのは、失礼ですよね。
また、自分の情報はほとんど伝えていないのに、相手のことばかり質問するのもマナー違反です。
質問の数にも注意が必要です。
「適度な数の質問」なら、相手のことをもっと知りたいという気持ちの表れになり「関係性を深める」効果もあるのですが、「質問を多用」すると相手がうんざりしたり、質問形式でしか会話のできない人と思われてしまう可能性も…。
質問形式でしか会話のできない人は、コミュニケーション能力が低いと認識されてしまいます。
では、質問する際はどのようなことに気を付ければいいのか。
今日は、質問する上での留意点について述べて参ります!
【避けた方が良い質問】
初対面の人との会話で避けるべき話題として、「政治」「宗教」「野球」が挙げられます。
これらは3大タブーとも言われているので、ご存じの方も多いと思います。
なぜタブーなのかと言うと、相手の気分を害したり、 最悪の場合、言い争いになってしまう恐れがあるから。
いくら世間話とはいえ、自分の応援している野球チームのことを悪く言われたり、ライバルチームを誉められたりしたら、嫌な気分になりますよね。
政治や宗教にしても、さまざまな政党・宗派がありますし、 中には対立する立場のものも少なくありません。
このように多様性があり、なおかつ深刻な話題は、あまりよく知らない相手との会話には不適切なので、初対面の相手にはタブーとされているのです。
質問する際にも、同じことが言えます。
相手に不快感を与えたり、会話の雰囲気を悪くするような質問は、避けた方がいいに決まってますよね。
親しい相手・よく知っている相手なら失礼にならない質問でも、 初対面の相手だと失礼になってしまうことがあります。
例えば、学歴に関する質問は、初対面の人には避けた方がいいでしょう。
また、家族構成や夫婦仲などプライベートを詮索するような質問も、親しくなるまでは避けるようにしましょう。
お給料や家賃などお金に関する質問は、 初対面の人にはもってのほかで、たとえ知人であったとしても、よほど親しくない限りはしない方が賢明でしょう。
親しくないのに、あまり突っ込んだ質問をすると、相手から失礼な人だと思われてしまいます。
質問する際には、「相手との親密さに比例した質問」を心掛けてくださいね!
【質問する上でのマナー】
いくら質問の内容は適切でも、例えばこのような質問の仕方はどうでしょうか?
「○○さんは、どちらに住んでいるんですか?
ああ京都ですか。
沿線はJR? 阪急?
へえ、JRなんですね。
最寄駅はどこですか?
山科ですか、いい所ですね。
ところで一人暮らし? それともご家族と?」
この例文には、2つ問題点があります。
1つ目は、あまりにも「質問に頼りすぎた会話」であるという点。
質問の数が、尋常ではないですよね。
こんなに矢つぎばやに質問されたら、
それに、せっかく質問に答えても、「そうなんですね」の一言で終わってしまい、そこからまったく話が広がっていません。
この例文では、単にボールを投げっぱなしにしているだけで、相手のボールをきちんと受け止めているとは言えません。
例えば、京都に住んでいると聞いたなら、
「とてもいい所にお住まいですね。私も毎年、紅葉の季節には清水寺に参拝するんですよ」
というように、会話のキャッチボールをするようにしましょう。
2つ目の問題点は、相手の情報を聞き出すばかりで、自分の情報はまったく伝えていない点です。
自分のことを全く話さない人に質問ばかりされるのは、 気分的に嫌なものです。
コミュニケーションで大切なのは、 会話の上で互いが「フェアな関係」であることです。
自分は相手のことを全然知らないのに、 自分のことはよく知られている…そういう相手と安心して会話を楽しむことは難しいですよね。
なので、相手との情報量のバランスは常に考えるようにしましょう。
例を挙げると、
「私は神戸に住んでいるんですが、どちらにお住まいですか?」
とか、
「京都にお住まいですか。私は滋賀なので近いですね」などというように、質問するなら、自分の情報もきちんと相手に伝えるようにしましょう。
相手の人に興味を持ち、いろいろ知りたいと思ったとしても、 焦らずゆっくりと会話を楽しみながら質問することが大切です。
仲良くなりたいと思っていろいろ質問したのに、その質問が原因で相手に悪印象を与えたら、もったいないですから。
質問ばかりの会話では、コミュニケーション力を疑われたり、 質問形式でしか会話のできない人だと思われてしまうリスクがあります。
次々と質問ばかりしなくても、 相手の応答から話題を広げていけば、相手から自分のことを話してくれるはずです。
「上手な質問の仕方」をマスターすれば、 今まで以上に会話が続くようになり、会話の相手との関係性も深まっていくはずですよ!