日大アメフト騒動から学ぶ謝罪の心得ー不誠実でその場しのぎな態度は反感しか買わない
こんにちは、麗美です。
今月6日、試合中に起こった日大アメフト部の悪質タックル問題。
3週間が経って騒動が収束するどころか、大学あげての大騒動に膨れ上がっています。
これも全て、責任逃れに終始し、全く誠意の感じられない、指導者たちの言動が原因に他なりません。
どのような謝罪をすれば、相手に誠意が伝わるのか?
また、謝罪の際に絶対にとってはならない態度とは?
今日は、相手に誠意の伝わる謝罪の仕方について、日大アメフト部問題を例に述べて参ります。
【謝罪は誠実な態度で正直に】
加害選手と言われる、日大の当該選手の会見は非常に立派なものでした。
全て自分の責任と謝罪しながらも、そういう行動に至った理由について包み隠さず正直に説明していました。
記者の質問に対しても、言葉を選びながら誠実に答えていて、その姿に好感をもたれた方も少なくないと思います。
やったことはスポーツマンとして許されないことですが、自分の身を守ることより誠意のもって答えることを優先させた彼は立派なものでした。
それに対して、コーチと監督の会見は言い訳や偽りばかり。
堂々と前を見据えて会見していた当該選手と比較して、オドオドと伏し目がちで「正直」「信じてもらえないと思いますが」という前置きばかりで明瞭に発言しない二人の姿は、見るに耐えないものでした。
謝罪のときに絶対にしてはいけないのは、まず言い訳から発言すること。
ビジネスの上でもプライベートでも、これはご法度です。
言い訳から述べてしまうと、いくらその後に謝罪しても、相手からは謝罪の気持ちがないと受け取られてしまいます。
どんな場合であれ、まずは「申し訳ございません」と謝罪した後で、そうなってしまった理由を述べなければなりません。
具体例を挙げてみましょう。
「人身事故で電車が遅延し、遅刻してしまいました。大変申し訳ありません」
「遅刻して大変申し訳ありません。実は、人身事故により電車が遅延してしまいました」
どちらの文章の方が謝罪の気持ちが伝わるかというと、後者ですよね。
同じ文章でも、話す順序で与える印象は大きく変わってしまいます。
自分に直接非がなかったとしても、相手に迷惑を掛けたことに変わりはありません。
まずは、謝罪の言葉を述べること。
それが、相手に誠意を伝える一番の方法です。
そして注意すべきは、自分を守ろうとして、その場しのぎの発言や嘘を言わないこと。
意外にこういう人多いです。
例えば、寝坊しただけなのに、遅刻の言い訳を電車の遅延のせいにするなど。
そういう嘘をついても、本当に遅延したかどうかは、確認しようと思えばすぐに出来ます。
そこで嘘だと判明すると、遅刻以上に人としての信頼を失うことになります。
それなら、最初から寝坊したと正直に言う方がよほどマシです。
自分の非を隠すために画策して、人として大きな信頼を失うことにならないようにしましょう。
日大のコーチ・監督は、保身のあまり信頼を大きく失ってしまいました。
もうここまで事が大きくなるとなかなか収束は難しいでしょうが、それでもまだ打つ手はあります。
それは、再び表に出て誠意をもって謝罪し、あのような会見をしなければならなかった理由を正直に話すことです。
そして、学生1人に責任を負わせてしまった自らの罪を償うと誓うことです。
最もしてはならないのは、今後何も語らず謝罪もせず、ただ逃げること。
さて、この後、日大の指導者たちはどのような道を辿ろうとするのか。
彼らが良心に従うことを願いつつ、今後も見守っていきたいと思います。